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債務整理するなら弁護士と司法書士、どちらがおすすめ?

※この記事は弁護士の監修のもと作成しています。

弁護士と司法書士ではどちらがいいのか?

【質問】
債務整理を依頼するなら弁護士と司法書士ではどちらがいいのでしょうか?

現在、借金の返済が滞りがちになってきたので債務整理を検討しています。債務整理の相談に行きたいのですが、弁護士と司法書士のどちらがいいのか迷っています。債務整理を依頼するならどちらがいいのでしょうか?また、弁護士と司法書士では何か違いはありますか?

【回答】
債務整理によって異なるが弁護士の方がメリット多め

任意整理の場合、借入金額が大きかったり過払い金請求する場合には弁護士の方がおすすめです。自己破産や個人再生では、簡単な事案であれば弁護士でも司法書士でもかわりませんが、複雑な管財事件の場合などは弁護士の方が適切なケースがあります。

費用については弁護士か司法書士かという違いよりも個々の事務所による違いの方が大きいです。

1.債務整理を依頼する場合には弁護士か司法書士に!

消費者金融会社やクレジットカードなどの債務がかさんで支払いが苦しくなったら債務整理手続きで解決する方法が有効です。

債務整理には、任意整理特定調停個人再生自己破産の4種類があります。それぞれの債務者の状況に応じて適切な債務整理手続きを選択して進めれば、たいていの借金問題は解決出来ます。

しかし、債務整理は手続きも複雑で専門的な対応が必要になります。任意整理でも債権者との交渉が必要ですし、個人再生や自己破産では裁判所とのやり取りも必要です。このような専門的な対応は、素人が自分で行うことは困難です。

そこで、債務整理は法律の専門家に相談依頼することが一般的ですが、その場合に依頼する専門家は弁護士か司法書士です。

どちらも法律の専門家として債務整理の代理権を持っていますが、この2者には何か違いがあるのでしょうか。

一般的には弁護士よりも司法書士の方が敷居が低いとか、司法書士の方が費用が安いなどのイメージがありますが、具体的に権限や出来ることに違いはあるのかが問題になります。

そこで、以下では、債務整理手続きの種類別に分けて弁護士と司法書士の違いについて解説します。

2. 任意整理や特定調停では司法書士に取り扱い制限がある!

まず、債務整理手続きの中でも「任意整理」や「特定調停」における弁護士と司法書士の違いを見てみましょう。

任意整理とは、債権者と直接交渉をして借金の残額や支払い方法を決め直す手続きのことです。特定調停は、裁判所の調停手続きを利用して借金の返済額や支払い方法を決め直す手続きです。

2つの手続きにおいて、弁護士も司法書士も代理権を持ちます。弁護士も司法書士も、債務者の代わりに債権者と交渉出来ますし、調停での話し合いに参加することが可能です。

しかし、司法書士には取り扱える金額に制限があります。具体的には、司法書士は140万円を超える事件については取り扱うことが出来ません。

よって、任意整理でも特定調停でも、1社からの借入金額が140万円を超える場合(または減額出来る金額が140万円を超える場合という考え方もあります)には、司法書士はその事件を取り扱うことは出来ません。

つまり、1社からの借金額が140万円以下の場合には弁護士にも司法書士にも依頼出来ますが、それを超える場合には司法書士に依頼することは出来ないのです。

弁護士にはこのような取扱金額についての制限はないので、この点で任意整理や特定調停には弁護士の方にメリットがあります。

3. 過払い金請求での司法書士の金額制限

過払い金請求事件における弁護士と司法書士の違いを見てみましょう。

過払い金請求事件においても、やはり司法書士には取扱金額に制限があります。具体的には、司法書士は140万円を超える金額の請求をする事件の代理人となることは出来ません。

よって、過払い金請求をしようとしても、計算してみたところ140万円を超える過払い金が発生していた場合には、司法書士はその事件を継続して進めることが出来ません。この場合には、あらためて弁護士を探して依頼しなおさなければならなくなります。

また、訴訟を行う際も同じで、司法書士には簡易裁判所の代理権しかないので、請求金額が140万円を超えて地方裁判所の事件になると、司法書士は取り扱うことが出来なくなります。

よって、過払い金請求する場合には、はじめから弁護士に依頼する方がメリットが大きいです。

4. 個人再生や自己破産の場合の弁護士と司法書士の違い

個人再生や自己破産においては、弁護士と司法書士はそもそも代理権の性質が異なります。

弁護士は、全面的な裁判代理権を持っていますが、司法書士は書類作成の代理権しかありません。ただ、書類作成の代理とは言っても、司法書士でも手続きについての相談などにも乗ってくれますし、裁判所とのやり取りなどもしてくれますので、依頼者としてさほど不都合に感じることは少ないでしょう。

ただ、司法書士の場合には裁判代理権がないので、たとえば裁判所で審尋が行われたり債権者集会などの集会が行われた際、出席することが出来ません。もちろん、そのような場で意見を述べることも出来ません。

これに対して、弁護士であれば審尋や債権者集会などに依頼者と一緒に出席して、自分の意見を述べたり依頼者を擁護したりすることも可能です。特に、自己破産の管財事件ではしょっちゅう債権者集会や財産状況報告集会などが行われて、債務者も裁判所に出頭しなければなりません。

よって、自己破産の管財事件などの複雑な手続きの場合には、弁護士に依頼した方が安心感が強いケースがあります。

5. 弁護士費用と司法書士費用の比較

債務整理における弁護士と司法書士の違いについては、よく費用についても比較されます。

そして、一般的には司法書士の方が費用が安いというイメージがあります。しかし、実際にはそうとも言い切れません。弁護士でも事務所によってはかなり安い費用で債務整理を受けていますし、費用の高い司法書士事務所もあります。

費用については弁護士か司法書士かという違いよりも、むしろ個々の事務所による違いの方が大きいです。

よって、弁護士か司法書士かを選ぶ際には、「費用が安いから司法書士にする」という判断は誤りです。

上記で説明した弁護士と司法書士の具体的な権限の違いなどを参考にして、自分が執るべき手続きの種類や依頼しようとする事務所の見積もり費用などと相談して、適していると考えられる事務所を選んで依頼しましょう。

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