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任意整理後の返済が出来ない!対処法は自己破産?

任意整理に関する質問

【この記事は弁護士監修のもと作成しています】

【質問】
任意整理後に返済できなくなったら、どうなりますか?

「2年前に任意整理を行い、これまで遅れることなく毎月返済を続けてきましたが、突然体調を崩してしまい、先月から入院しています。いつ仕事に復帰できるかも分かりませんし、このままでは借金の返済が出来ません。返済ができなくなったらどうなるのでしょうか?」

▼回答▼

1回や2回程度の返済遅れであれば、その遅延分を支払えば再度以前と同様に分割払いしていくことが可能です。

しかし返済が出来ない状態が長期間続く場合には個人再生や自己破産などの別の債務整理手続きを執ることで解決する必要があります。

任意整理後の支払いは2回返済が遅れると一括払いになる?

任意整理は借金問題解決に有効な手続きですが、任意整理をすると債権者との合意後月々数万円ずつの分割払いによる返済が必要になります。

この任意整理の返済が病気などの事情によって出来なくなった場合どうなるのかというのが今回の質問です。

任意整理では、通常「2回分以上の返済を遅滞したら、残金を一括払いしないといけない」という約束をすることが多いです。このように、返済の遅滞によって分割払いが出来なくなることを「期限の利益喪失」と言います。

期限の利益喪失約款には、2回分以上の返済遅延による場合が多いですが、「3回分」でも「4回分」でも良いですし、1回でも遅延したら期限の利益を喪失すると定める場合もあります。

よって、任意整理後の支払いが出来なくなった場合、たとえば2回分以上の遅滞で期限の利益を喪失する内容の合意になっていれば、1回分だけの遅滞であればさほど問題になりません。その遅滞分を支払えば問題なく分割払いを継続していくことが出来ます。

2回くらいまでなら待ってもらえることが多い

2回分以上遅滞すると期限の利益を喪失する内容になっている場合、2回分以上返済を遅滞すると、残金を一括払いしないといけないことになるはずです。

ただし、実際には2回程度の遅れであれば、債権者は支払いを待ってくれることが多いです。また、遅れた分をきちんと支払えば再度分割払いにも応じてくれることが多いです。

契約上は「2回分以上遅滞したら一括払い」とされていても、実際には2回程度までなら遅れても一括払い請求されたり裁判になることはほとんどありません

任意整理後個人再生や自己破産は出来るのか

任意整理後の返済遅れが1回や2回程度なら大きな問題にはなりませんが、さらに長期間返済が出来ない状態になってしまうと、状況は異なってきます。遅延期間が長引くと、さすがに債権者も返済を待ってくれませんし、督促が来たり裁判を起こされる可能性も出てきます。

このような場合、まずは、再度任意整理することも考えられます。しかし、1回任意整理をして支払いが出来なくなった人の場合、債権者からの信頼を失っているので、再度任意整理の話し合いや合意をしようと思ってもなかなか応じてもらえないことが多く、困難を伴うでしょう。

そこで、任意整理後の返済が出来なくなった場合には、個人再生や自己破産など他の債務整理方法を執ることが考えられます。

ここで、任意整理後でも個人再生や自己破産が出来るのかという質問がよくありますが、これは問題なく可能です。むしろ、任意整理後支払いが苦しくなり、個人再生や自己破産へ移行することは、弁護士への相談や依頼内容でもよくある事例だと言えます。

支払いが出来なくなれば個人再生か自己破産する

任意整理後支払いが出来なくなったら、他の債務整理方法、具体的には個人再生か自己破産によって問題を解決する必要があります。

個人再生では、借金の返済額を元本まで含めて5分の1か100万円の多い方の金額まで大幅に減額することが可能です(借金額が1500万円未満の場合)。自己破産をすれば借金返済義務を完全に0にしてもらうことが可能です。

任意整理後支払いが出来なくなった場合でも、少しは返済能力があって、借金を減額してもらえたら何とか支払いを継続出来る場合には個人再生を利用すると良いですし、まったく返済能力がない場合には自己破産手続きを選択すると良いでしょう。

ただし、自己破産手続きを利用すると、住宅や預貯金、生命保険などの目立った財産はすべて手放さないといけないので注意が必要です。

このように、任意整理後に長期にわたって返済が出来なくなってしまった場合には、その人の状況に応じて個人再生か自己破産手続きを執る必要があります。 どちらの手続きを執るべきかについては、そのときの債務者の状況にもよりますので、弁護士に相談して決定すると良いでしょう。

特定調停や個人再生の支払いが出来なくなった場合は?

病気やリストラなどが原因で、他の債務整理手続きである特定調停や個人再生の手続き後の返済が出来なくなった場合はどうなるのでしょうか。

まず、特定調停の場合には任意整理の場合と同じです。同じように1度か2度程度の返済遅れであれば債権者に待ってもらえることが多いですが、それ以上の遅延が発生する場合には、別の債務整理方法である個人再生か自己破産手続きを執らないといけなくなります。

個人再生の支払いが出来なくなった場合には、いくつか対処法があり、任意整理の場合とは異なります。

まず、再生計画変更の申し立てをして、個人再生の返済期間を2年間延長してもらう方法が考えられます。返済期間を延ばすことにより毎月の返済額が減り、支払いが楽になるので、返済が可能になることがあります。

この方法でも解決出来ない場合には、最後の手段として自己破産するしかなくなります。

確かに、再度個人再生手続きを利用することも出来ますが、債権者の同意も得られにくいですし、実効性は薄いでしょう。個人再生でも返済出来ない状態なら、自己破産でいったん債務を0にすることが有効な解決方法になります。

個人再生後自己破産することは法律上問題なく認められます。 よって、個人再生後の返済が出来なくなった場合には、再生計画変更の申し立てで返済期間を延長するか、自己破産手続きによって借金を0にすることにより、解決することになります。

カテゴリ:よくある質問

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