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任意整理で借金はどのくらい減るのか?ゼロになる可能性は?

任意整理でどれくらい借金は減るのか

借金問題で悩んでいる人はたくさんいますが、任意整理をすると借金が減額できて、場合によっては過払い金が発生することもあります。任意整理によって借金はどのくらい減るのでしょうか。借金が0になることがあるのかも知りたいところです。

今回は、任意整理で借金が減額出来る仕組みやどのくらい借金が減額できるのか、また借金が0になることがあるのかについて解説します。

任意整理はどんな手続き?

消費者金融やクレジットカードのキャッシングの借金がかさんで支払が苦しい場合、弁護士や司法書士に依頼して債務整理すると解決できますが、債務整理にはいくつかの種類があります。

債務整理手続きの中でも任意整理は比較的取り組みやすく、人気があります。
任意整理とは、ローン会社などの債権者との間で直接話し合って、借金額を利息制限法という法律に従って計算し直し、定まった金額について、通常5年以内の間に月々の分割払いをしていく和解をする手続きです。

裁判所を利用しないので、手軽に利用しやすいです。
任意整理においては、利息制限法に引き直し計算する過程で「過払い金」が発見されることがあり、もしこの過払い金があれば、借金しているはずなのにお金が返ってくることもあります。

過払い金があると任意整理では確実に借金が減額出来ますが、過払い金が無くても、任意整理で借金が減額出来ることがあります。

任意整理で借金が減額出来る仕組み

任意整理で借金が減額出来る仕組みはどのようなものなのでしょうか。

任意整理では、まず消費者金融などの債権者らから取引履歴を取り寄せて、その取引履歴を「利息制限法」という法律に引き直して計算し直します。 この利息制限法引き直し計算により、借金が減額されることがあります。

今は、法改正により、利息制限法以上の金利でお金を貸し出すことは出来なくなりましたが、平成22年以前は、利息制限法以上の金利でお金を貸し出しても、出資法に定められた金利以下であれば罰則がありませんでした。

この利息制限法以上出資法以下の金利のことを「グレーゾーン金利」と言っています。 利息制限法は超過しているけれども出資法には触れないという意味で「グレー」と呼ばれたのです。

過払い金が発生する仕組み

消費者金融会社やクレジットカード会社などの多くは、過去だいたい平成20年頃まで、この利息制限法以上出資法以下の高利息なグレーゾーン金利でお金を貸しつけていました。 ただ、その後の判例の積み重ねで、グレーゾーン金利による取引においても、利息制限法を超える部分の金利支払いは無効だという判断が固まりました。

よって、利息制限法を超えるグレーゾーン金利での金利支払いがすべて払いすぎ利息となって取り戻すことが出来るようになったのです。これが過払い金発生の仕組みです。

任意整理で借金がどのくらい減額出来る?

利息制限法を超える利息支払いがあった場合、借金の取引履歴を利息制限法に引き直して計算し直すと、払いすぎ利息を借金返済に充当することによって、借金残額が相当減額されます。

このとき減額出来る金額がどのくらいなのかというのが今回の質問ですが、減額出来る金額は、取引期間や取引の態様によってさまざまです。

取引が長かったり取引金額が大きいほど減額度合いは大きくなりますし、取引期間が短かったり金額が少ない場合には減額度合いは小さくなります。

また、利息制限法以上の利息での取引はだいたい平成20年以前のものになりますので、任意整理で借金額が減額出来る場合というのは、平成20年以前頃の取引があった場合だということになります。

場合によっては半額になることも

たとえば平成20年以前5~7年くらい消費者金融会社との取引があった人については、借金額が半額くらいにまで減額出来ることも珍しくはありません。 500万円の借金があっても250万円以下、時には100万円以下になることもあるということです。

逆に平成20年以前の取引があってもその取引期間が1年程度しかないようなケースでは、借金額はほとんど減りません。たとえば100万円の借金があっても減額出来るのは5万円程度にもならないこともあります。平成20年以後の取引しか無い人は、借金額自体はほとんど減額出来ません

過払い金によって借金は0になる?

借金が減額出来る場合において、借金額が0になることはあるのでしょうか。

実際、借金が0になることはあります。
過払い金が多く発生している事案では、借金が0になるどころかマイナスになって、お金が戻ってくることがあります。

このように過払い金を取り戻す手続きのことを「過払い金返還請求」「過払い請求」と言います。

高い利息を払っていた人はお金が戻ってくることも

過払い請求している人というのは、すでに借金額が0になっており、それでもなお払いすぎ利息の方が大きいのでその払いすぎた過払い金を返還請求しているのです。 借金が0以下になって過払い金請求出来るようになるのは、だいたい利息制限法を超過した取引期間が7、8年以上になった頃からです。

利息制限法以上の高利息での取引期間が10年を超えると、だいたいのケースで借金が0になり、反対に過払い請求をすることが出来るようになります。 過払い金返還請求出来る金額も、取引期間や取引金額が大きいほど多額になります。何十万になることもよくありますし、時には百万円単位の多額になることもあります。

過払い金が無くても任意整理で借金減額する方法

利息制限法を超過した取引が無く、過払い金がない場合でも任意整理で借金を減額する方法があります。

それは、任意整理で借金の一括返済を提案する方法です。
債権者にしてみれば、債務者が任意整理手続きに入った時点で長期の分割返済になることを覚悟しているわけですから、これを一括返済してくれることは大きなメリットになります。

よって、一括返済を提案すれば借金額が大幅に減額出来ることがあります。
もちろんすべての債権者が納得するわけではありませんが、もしまとまった資金が用意出来るのであれば、一括弁済とそれに伴う借金の大幅減額を提案してみるのも1つの方法です。

まとめ

任意整理すると、利息制限法以上の高利息での取引がある場合、借金の金額が減額出来ます。取引期間が長かったり取引金額が大きいほど、借金の減額度合いは大きくなります。

払いすぎ利息である過払い金が多く発生している場合、借金元本より払いすぎ利息の方が大きくなって、借金が0になり、マイナスとなって、過払い金返還請求することが出来ることもあります。過払い金返還請求出来る金額は多いときには100万円単位にもなります。

【この記事は弁護士監修のもと作成しています。】

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