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多重債務に陥る原因、理由とは?

多重債務の原因、理由について

借金を繰り返して多重債務に陥っている人には、それぞれ借金をしてしまった原因や理由があります。では、どのような原因または理由で借金をしてしまうのでしょうか?

今回は借金を複数抱えている、多重債務者の原因や理由について詳しくみていきます。

多重債務者の現状

多重債務者とは、消費者金融やヤミ金など、色んな所から借金をしていて、借金の返済に困っている人のことを一般的に指します。しかし、住宅ローンや自動車ローンを借りている人も複数からお金を借りているものの、多重債務者とは呼びません。

多重債務者の人数

ところで、多重債務に陥っている人はどのくらいいるのでしょうか?
今回は消費者金融の信用情報を多く扱っている日本信用情報機構(JICC)のデータを利用します。データは平成27年10月のものです。

JICCの統計データ

借入件数登録人数残高合計一人当たりの残高一契約当たりの残高
1件749万人3兆6,238億円48.4万円48.4万円
2件252万人2兆885億円83.0万円41.5万円
3件94万人1兆373億円110.1万円36.7万円
4件31万人4,435億円141.1万円35.3万円
5件以上13万人2,597億円198.2万円36.5万円
合計1,139万人7兆4,529億円65.4万円43.0万円

多重債務者を借入れが4社以上ある人だとすると、およそ44万人が多重債務に陥っており、借金がある人のおよそ3.8%を占めています。

平成18年(2006年)頃には多重債務者はおよそ356万人いましたので、かなりのペースで減少していると言えます。ちなみに、この頃は借金のある人の総数がおよそ1399万人だったので、借金している人の数が大幅に減ったために、多重債務者が減ったわけではありません。

多重債務者が減ったのはいくつか理由がありますが、理由の1つには2010年に借金に関する法律が改正されたことで、貸金業者が利息制限法の範囲内でしか利息を取らなくなったためです。よって、別のところから借りて返すという行為が減ったと考えられます。

それでも依然として、多重債務者がいるのは事実ですし、2社以上の消費者金融からお金を借りている人が全体の34%もいるので、複数から借金している人はまだ多いと言えます。

借金をする原因・理由

多重債務者の借金原因については金融庁が発表しています。

ここで紹介するのは、都道府県や市区町村、財務局などに設置してある多重債務者向けの相談窓口でアンケート調査を実施したときのデータをまとめたものです。調査期間は平成25年10月1日~平成26年9月30日までの1年間となっています。

多重債務者の借金したきっかけ

地方自治体及び財務局等における多重債務相談の状況について
理由人数
低収入・収入の減少等
(生活費・教育費等の不足)
1587
商品・サービス購入583
事業資金の補塡533
住宅ローン等の借金の返済398
ギャンブル・遊興費260
本人、家族の病気・けが240
保証・借金肩代わり239
その他358
不明502

圧倒的に多い理由は「低収入・収入の減少等」です。収入が低く、生活費に困ってやむを得ず借金してしまい、結果、返済不能となってしまった人が多重債務者のほとんどを占めています。

ネット上では、返せないのに借りる方が悪い!考えが甘い!などと誹謗中傷するような書き込みが多く見られます。確かに、最初は返せると思って借りているので考えが甘い点もありますが、債務者を取り巻く環境などもあるため一概に悪いとは言えないでしょう。

続いて、「商品・サービス購入」という理由が多くなっています。具体的にどのようなものを購入したのかは分かりませんせんが、生活に最低限必要なものを購入して多重債務に陥ることは考えにくいため、浪費ということでしょう。浪費とは、自分の収入に見合わないような商品やサービスを購入する、無駄遣いのことです。

浪費癖がある人は注意が必要です。ちょっと高いものでも欲しいと思ったら我慢できなかったり、高価なブランド物を買ったりすることでストレスを発散していたりすると、すぐに借金は膨らみ返済不能となってしまいます。

ギャンブルや遊興費」で多重債務に陥った人はかなり多いと思いましたが、そうでもありませんでしたね。しかし、ギャンブルで負けまくったり、遊び過ぎて借金してしまった、とは言い難いので、「不明」としている人も多いと個人的には予想しています。

ギャンブルにハマったり、キャバクラ通いし過ぎて借金を大きくしてしまうと、最悪の場合、自己破産すらできない可能性もあるので、まだ借金が小さい人は十分に気をつけてください。ギャンブルなどで作った借金は自己破産しても免責が認められないことがあります。

まとめ

今回は多重債務に陥る原因について詳しくみてきました。

借金をしてしまう理由は人それぞれです。病気になり仕事ができなくなった人、リストラ遭った人、給料が減給された人など、やむを得ず借金をしてしまった場合多くあります。お金にだらしがなく、無駄遣いやギャンブルで多重債務になった人ばかりではありません。

先ほど取り上げた「地方自治体及び財務局等における多重債務相談の状況について」にも書いてあるように、多重債務はその人だけの問題として片付けることができません。多重債務の問題を解決するには国や地方自治体が協力して、多重債務に陥る前に何かができるかというもっと根本的な部分の解決が必要でしょう。

どんな原因だとしても、借金にお困りの場合は放置せず、すぐに弁護士や司法書士などに相談にいきましょう。

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